ドン・ペリニヨンってどんなワイン?【シャンパーニュ地方】

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ドン・ペリニヨンってどんなワイン?

ドン・ペリニヨンとは、フランスの有名なシャンパン製造会社「モエ・エ・シャンドン(Moët et Chandon)」で造られるプレステージシャンパンの名前です

プレステージは ”威厳” の意味があり、それぞれのシャンパーニュ・メゾンが自身の名にかけて、最高のブドウに技術の粋を込めて造り上げます

多くのメゾンにとってプレステージ・キュヴェを造ることは、伝統やスタイルを追求するための挑戦であり、利益を度外視した法外な手間と時間を掛け生み出されています

ドン・ペリニヨンの瓶内熟成期間は8年間です

シャンパーニュ地方では、瓶内二次発酵と瓶内熟成期間が決められています

ノンヴィンテージで15か月間、ヴィンテージで36カ月間の最低熟成期間があります

瓶内二次発酵というのは、一般的な白ワインを造り、その中に酵母とショ糖を入れて瓶詰めを行う製法です

これによって、瓶内で酵母はショ糖を食べて炭酸ガスとアルコールが生成されます

白ワインを瓶内でもう一度発酵させるため、瓶内二次発酵と呼びます

炭酸ガスが液中に溶け込みますので、きめ細かくクリーミーな高品質な泡に仕上がることが特徴です

ドン・ペリニヨンの名前の由来

1680年ごろに、修道士であるドン・ペリニヨンが泡を瓶に閉じ込める製法を確立させ、複数年のリザーヴワインをアッサンブラージュする醸造法も生み出します

これがスパークリングワインの歴史の始まりと言われています

最初に、スパークリングワインの製法を発明したのは、修道士のドン・ペリニヨンで、ドン・ペリニョンの名前の由来もこの人物からきています

リザーヴワインは、いい葡萄が収穫された年に造られた優れたブレンド用のワインのことです

様々なシャンパンのブレンドの基礎となりますので、リザーヴワインをどれだけ確保できるかが、シャンパン造りに大きな影響を与えます

寒い産地であるシャンパーニュは、ぶどうの質を毎年安定させることが難しいとされています

その為、最新ヴィンテージのものに保管してあるリザーヴワインを加えることで、毎年変わらない品質のシャンパーニュを製造することが可能になります

アッサンブラージュは、フランス語でブレンドを意味する言葉です

その為、最新ヴィンテージとリザーヴワインをブレンドすることをアッサンブラージュといいます

このブレンドの比率が、それぞれのシャンパーニュの味わいを大きく左右するといわれています

ドン・ペリニヨンの生産地域・ブドウ

コート・デ・ブラン地区のシュイイという村で造られます (この村は地区の中で最も北に位置しています)

この地区には6つのグラン・クリュに認定されている村があります (全17村)

この村で最上といわれる区画の「サランの丘」

この丘に広がる畑はほぼモエ・エ・シャンドン社が独占し、東向きの斜面の上には同社の「シャトー・ド・サラン」が建てられています
モエ・エ・シャンドン社は、この区画のブドウの大部分を『ドン・ペリニヨン』造りに使用しています

ドン・ペリニヨンはブドウの作柄が良かった年にのみに造られるヴィンテージシャンパンです

年によって、セパージュに1〜2%の差異はありますが、基本的にはシャルドネとピノ・ノワールが50%ずつで造られます

シャルドネは優雅さや新鮮さを、ピノ・ノワールは力強さをシャンパーニュに与えますが、熟成ポテンシャルの少ないピノ・ムニエは使用していません

ドン・ペリニヨンの原料ブドウの条件として最も大事にしていることは熟成ポテンシャルです

ドン・ペリニヨンには最低でも30年は熟成可能と思われる、ポテンシャルの高いブドウしか使用しないと言われています

※シャンパーニュ地方では、ぶどう品種はシャルドネ・ピノノワール・ムニエの3品種が基本で、実際に栽培されているブドウの99%がこの3品種からの構成です

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