【独学】コート・ド・ニュイ地区　ソムリエ試験対策

【コート・ド・ニュイ地区 】

コート・ド・ニュイ地区はディジョンから、ニュイ・サン・ジョルジュまでの長さ20キロほどのエリアです

たった20キロですので

頑張れば全部自転車でまわれそうです 

このエリアで世界を代表する偉大な赤ワインが数多く生産されています

コート・ド・ニュイ地区の中には８つの村がならんでいます

引用：リンク 

赤ワインの生産が90％以上をしめていて、この地域は特にピノノワール種に最適な土壌とされています

A.O.Cの赤ワインは全てピノノワールです

ブルゴーニュ地方のAOCは、グラン・クリュをAOCの頂点とし

その下にプルミエ・クリュと続き、畑名、村名と続くピラミッド型になっています

各村にあるグラン・クリュは重要ポイントですのでしっかり押さえていきましょう

【コート・ド・ニュイ地区　ジュヴレ・シャンベルタン村】

ジュヴレ・シャンベルタン村は、コート・ド・ニュイ地区を北側からくると、最初にグラン・クリュの畑が出てくる村です

ジュヴレ・シャンベルタン村のグラン・クリュは 

リュショト・シャンベルタン 

マジ・シャンベルタン 

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ 

シャペル・シャンベルタン 

グリオット・シャンベルタン 

シャンベルタン 

シャルム・シャンベルタン 

ラトリシエール・シャンベルタン 

マゾワイエール・シャンベルタン 

全部で９つのグラン・クリュがあり、全てにシャンベルタンの名前がついています 

ジュヴレ・シャンベルタンのA.O.Cは全て赤ワインです 

グラン・クリュのシャンベルタン・クロ・ド・ベーズはシャンベルタンを名乗ることが出来ます 

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズは、グラン・クリュの中でもシャンベルタンと共に別格とされ、ブルゴーニュ随一の歴史ある銘醸畑です

【コート・ド・ニュイ地区　モレ・サン・ドニ村】

モレ・サン・ドニ村は、王のワインと言われる男性的なジュヴレ・シャンベルタン村と、女王のワインと言われる女性的なシャンボール・ミュズニィ村の間に位置しており、それぞれの特徴をバランス良く表現しています

モレ・サン・ドニ村には 

クロ・ド・ラ・ロッシェ 

クロ・サン・ドニ 

クロ・デ・ランブレ 

クロ・ド・タール 

【コート・ド・ニュイ地区　シャンボール・ミュズニィ村】

シャンボール・ミュズニィ村には 

ミュズニィ 

ボンヌ・マール 

のグラン・クリュがあります 

ボンヌ・マールは一部モレ・サン・ドニ村にまたがっているグラン・クリュで、 

モレ・サン・ドニ村には、このボンヌ・マールを合わせて５つのグラン・クリュがあります 

ミュズニィはコート・ド・ニュイで唯一白ワインが認められているグラン・クリュです

シャンボール・ミュズニィの村のA.O.Cは赤だけなのに、グラン・クリュ

ミュズニィは赤白が認められている、逆パターンで珍しいので押さえておきましょう

【コート・ド・ニュイ地区　ヴージョ村】

シャンボール・ミュズニィ村とヴォーヌ・ロマネ村に挟まれた、ヴージョ村には 

クロ・ド・ヴージョというグラン・クリュがあります 

クロ・ド・ヴージョはブルゴーニュ地方でグラン・クリュの最大面積を誇ります 

【コート・ド・ニュイ地区　フラジェ・エシェゾー村】

ヴージョ村とヴォーヌ・ロマネ村に挟まれた、フラジェ・エシェゾー村には 

エシェゾー 

グラン・エシェゾー 

の二つのグラン・クリュがあります 

フラジェ・エシェゾー村は偉大な２つのグラン・クリュがありながら、村名A.O.Cがない例外的パターンなので押さえておきましょう

フラジェ・エシェゾー村のAOCは存在しないので、グラン・クリュの条件に満たなければそのワインは、ヴォーヌ・ロマネやヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュの表示となります

【コート・ド・ニュイ地区　ヴォーヌ・ロマネ村】

ヴォーヌ・ロマネ村には  

リシュブール 

ラ・ロマネ 

ロマネ・コンティ 

ロマネ・サン・ヴィヴァン 

ラ・グランリュー 

ラ・ターシュ 

の６つの偉大なグラン・クリュがあります 

なんといってもロマネ・コンティ

畑は標高260～270メートルの場所に位置しており、ジュラ紀の石灰岩を基盤に、表土は茶色の石灰岩で粘土質が強めの土壌になっています

ロマネ・コンティの畑でワインを造る、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社のワインこそが、あのロマネ・コンティであり、価格は1本100万円をゆうに超える超高級ワインとなります

ブドウは全てビオディナミ農法で栽培されており、徹底された管理がなされています

少しマニアックな内容ですが、ビオディナミ農法とはオーガニックの一種です

土壌のエネルギーと自然界に存在する要素の力を引き上げ、ブドウの生命力を高める、さらに踏み込んだオーガニック農法のことです

2015年、世界最高値をたたき出したワインが、アンリジャイエのリシュブールです

取引額は1本なんと190万円といわれております

リシュブールは、標高260～290メートルの場所に位置する畑で、ジュラ紀の固い石灰岩が基盤の土壌となっています

ロマネ・コンティのワインに比べると、非常にリッチであるところが特徴といわれています

リシュブールは8haほどの畑でいくつかの生産者たちによって分割使用されています

ロマネ・サン・ヴィヴァンは、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社が半分以上を占有するグラン・クリュです

畑の大きさは5.３haほどです

ラ・グランド・リュは、さらに小規模で畑の大きさ1.8haほどのグラン・クリュです

コート・ド・ニュイ地区の面積は小さいですが、世界的銘上ワイン産地として知られています

北から南にかけて途切れる事無く続くブドウ畑は観光名所としても親しまれており、そのルートはグラン・クリュ街道と呼ばれています

またこのコート・ド・ニュイ地区とコート・ド・ボーヌ地区を合わせたコート・ドールは2015年にユネスコの世界遺産に登録されています